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No ROASSO No LIFE

「県民に元気を」「子ども達に夢を」「熊本に活力を」今回の熊本地震により被災された皆様にお見舞い申し上げます。 このブログはロアッソ熊本のサポーターである私が感じたロアッソ熊本こと、熊本の復興に向けて思うこと、そして私がうまれた益城町のこれからについて思うことを綴っていきたいと思います。

一歩でも進歩。ただいま俺たちのホーム:#21ロアッソ熊本vsセレッソ大阪

「一歩でも進歩」

これは、益城のとある倒壊しているビルに貼られている横断幕の言葉だ。日曜日のうまスタではその「一歩でも進歩」を存分に感じることのできるとても貴重な時間だった。まずはJリーグや行政をはじめこの試合開催のために色々な障壁を取り除いてくれたすべての方、そしてロアッソ熊本のクラブスタッフのみなさん、ホーム開催できない間にホームゲーム開催を名乗り出ていただいた柏レイソル様、ヴィッセル神戸様、サガン鳥栖様に感謝したい。
 

土砂降りの試合前

 
晴れ予報から一転、試合前に前も見えないほどの雨。しかしスタグル広場には85日ぶりに再会を喜ぶサポーターの姿があった。

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スタジアムグルメも復活。お酒を飲みながらみんなでわいわい試合のことを話す。なにげないこの時間こそ尊いものであると感じた人は少なくないと思う。この時間こそがJリーグの醍醐味なのだ。
 

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たくさんのイベントが熊本の再開を祝う

スタジアムにはたくさんのゲストが。

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Jリーグ特命女子マネージャーのサトミキ
 

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蒲島熊本県知事に大西熊本市長(写真は大西熊本市長)


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ロアッソ熊本応援女子マネージャーの鈴木みのりちゃん


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がまだせロアッソ!発売記念スタジアムライブを行ったタイチジャングルさん

 

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熊本城おもてなし武将隊とありさお姉さん
 
本当にたくさんのゲストがホームゲーム再開を祝った。
パラダイスである。熊本のホームが帰ってきた。本当にそう感じたひとときだった
 
 
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試合は1-5でやぶれてはしまったけれど

試合前のHIKARIは圧巻だった。

普段はゴール裏にいるサポーターがクルバに陣取る。メインスタンドの全員が立ち上がり手を挙げ、HIKARIを歌う。心をこめて。

HIKARIはかつて北嶋秀朗選手(現・アルビレックス新潟コーチ)が在籍していた時にサポーターと選手が戦う気持ちを共に持つための儀式だった。ホームでのみHIKARIをやっていたが、震災後はずっとアウェイでもHIKARIを歌ってきた。この試合でのHIKARIは格別だった。いつもと違う反響ではあったが、全員が選手とスタッフとひとつになれた時間だった。

先制ゴールにスタジアムが沸いた瞬間、9300人のサポーターは総立ちしタオルを回す。とてもすばらしい光景だった。

しかし、ホーム復帰戦勝利はお預けとなった。
今季最多失点の1-5での敗戦。試合後、選手たちは悔しそうな表情を浮かべた。しかしこれが現実である。でもすぐに試合はやってくる。ここから悪い流れになることなく、選手たちには前を向いてほしい。

一歩ずつすすんではいるけれど、変わらない景色

うまかな・よかなスタジアムで試合ができたことは本当に大きな一歩であった。しかし、私たちには忘れては行けない現実がある。

震災からまもなく3ヶ月。まだまだ益城町は片付けすらままならない状態である。僕の実家もそうだ。大切なモノを救い出すことができただけで、建物は4月16日の午前1時から進んではいない。


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進んではいないけれど進めなければいけない。まだまだこんな厳しい光景が続く中で僕の家族は子ども達を幼稚園や保育園に送り届けていた。こういう町並みを見ながら子どもたちはこうつぶやく「あっちも壊れとるね。あぶないね」「こっちも自転車がつぶれてるね。あぶないね」そういう言葉に返す言葉も無いままに彼らを幼稚園におくりとどけ、少しだけ実家に戻った。なにか取り残されたようなそんな寂しい気持ちになった。復興復興というけれど、この波にうちは乗れてないんじゃないか。すごく難しいけれど、取り残された気持ちというのが一番ふさわしいかもしれない。とても複雑な気持ちになった。
 
それでも益城には先週から益城復興市場・屋台村ができた。被災した益城町の居酒屋さんやお茶屋さん、理髪店などがここに集結。少しづつではあるがこうやって新しい試み、新しい生活もスタートしているのも事実である。サポーター仲間で先週訪れた際には森高千里さんも訪れていた。

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 僕の大好きな「永龍」さんのチャンポンとタイピーエン。本当に小さい頃からこの味で育ってきたようなものだ。いつものように出前では頼めなかったけれど、また益城で永龍さんのチャンポンが出前できるといいな。そう思った。

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進んでいないところも進んでいるところも「一歩でも進歩」

進んでいないところもあるし、進んでいるところもある。複雑な気持ちにもなる。だけど、ロアッソだってホームゲームが出来た。とても大きな出来事だなっておもう。あらためて一歩でも進歩というあの家に貼られた横断幕のメッセージが本当に心に響くものとなった。

ロアッソはこれからまた厳しい日程が続く。だけど、一歩でも進歩だ。次は勝点が取れるように応援すればいいんだから。